スーパー銭湯の話

昔、とある田舎のスーパー銭湯に、悪ガキのA君と、まじめなB君、そして普通な僕という3人で行ったことがあった。
 
 
銭湯に到着したのが深夜だったため、客は僕たち以外誰もおらず、広い風呂内は貸し切り状態だった。
我々のテンションも最高潮に達し、やれ俺は露天風呂だ、やれ僕は電機風呂だ、と各々好きな風呂につかり放題であった。
 
僕はジャグジー風呂につかり、一日の疲れを癒していたが、
ふと、尿意を感じ、そわそわしてきてしまった。
 
子供だったこともあり、「もうすぐ閉店だし、誰も来ないからいいだろう」と考え、
湯船につかったまま済ました。
 
 
するとそこにまじめなB君が現れた。
ばれたか!?と焦る僕だったが、
 
「おっ、ジャグジー気持ちよさそうじゃん」
 
と彼は僕の隣に腰掛け、ジャグジー風呂を堪能しはじめた。
 
ホッとした僕は「まっ、のんびり浸かっていけよ」と彼の肩をたたき、別の風呂へ向かった。
 
 
これ本人が知ったら怒るよなぁ、言いたくないなぁ、と思い、
とりあえず悪ガキのA君に今あった出来事を話した。
 
ぼく「いまB君が浸かってるお風呂、あそこおしっこしちゃったんだよね」
 
A君「俺、お前より先にあそこでおしっこしたよ」
 
罪悪感が消えた。